Houseki

FictionJunction

ひそやかにながれるうたごえに
そっとみみをすませて
しろいつきのためいきわけあうの
あまくくちづけて

こいびとのようだね
もっとだきしめて

こんなにひかるのはらのくれるほうへ
きみがひとりでゆくから
いまはむすんだゆびのつよさに
すがりついてきみのこどくをはなさない

ちいさなひかりはきっと
くらやみのふかくにしずんでいるから
とおくまどろむほうせきのゆめ
よるのそこにふたりでさがしてる

ひとつだけしかないなまえで
わたしをよんでほしいの
まだだれもしらない
せかいのどこかでねむってる

おもいでとみらいにずっとかがやいて

あがなうきずのふかさが
このおもいをささえるようなきがして
いまはやさしさよりもいたさで
こおりついたきみのこころをとかしたい

のがれることのできないかげのように
いつもちかくにいるから
きみのおとしたなみだのつぶがゆびをかざるほうせき
きらきらと

こんなにひかるのはらの
そのむこうへきっとふたりでゆくから
いまはむすんだゆびのつよさに
すがりついてきみのこどくをはなさない

ちいさなひかりをきっと
くらやみのふかくにみつけられるから
とおくほうせきのねむりをさがして
よるをこえるちからをしんじてる
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