そよぐよかぜが やさしく きぎを ゆらす
うつくしい しじまに おもいで ばらまいて
われたまどから しのびこむ わるいゆめ
かさなるおもかげ すら わたしを うらぎる

いきることは たえられない
しぬことすら かなわない

このまま くちてゆく くちてゆくよ
しろいしろいはだが
もうかえろう かえりましょう
あたたかなやみへ
もうだれも わたしを きずつけはしない

このまま しずみゆく しずみゆくよ
くらいくらいゆめへ
もうねもろう ねむりましょう
やわらかなやみへ
これでもう あなたを きずつけはしない

いつしか こころの どこかが
まひして
しずかに いき たえる

おねがいだから ちかづかないで
わたしを みないで
いみもなく いかさないで
もうこれいじょう

このまま くちてゆく くちてゆくよ
しろいしろいはだが
もうかえろう かえりましょう
あたたかなやみよ

しずみゆく しずみゆくよ
くらいくらいゆめへ
もうねもろう ねむりましょう
やわらかなやみよ

かれてゆく かれてゆくよ
しろいしろいゆめが

くちづけて おわらせて
ほほえんで さよなら

いとおしく くるおしく

とこしえに
ゆるやかに

やすらぎを

やすらぎを

やすらぎを

ああ

そよぐよかぜが やさしく